学術活動
熱交換器を用いた透析システム省電力化の研究
-
日付2014/12/14
-
学会・研究会第42回 千葉県透析研究会
-
発表者内山裕子
-
所属大原
緒言
第23回日本臨床工学会、第58回日本透析学会において、透析排水の熱を回収、再利用するシステムが省電力化に有効であることを試算し、報告した。今回、施設全体の電力使用量からシステムの有用性について検討したので報告する。
方法
システム導入前1年前と導入後1年間の施設全体の電力使用量を月毎に比較した。
対象及び方法
平均電力使用量は導入前14,124kWh/月、導入後12,099kWh/月であり、12.7%の電力使用量が減少した。月別の減少率では、最大値が24.0%(2月)、最小値が2.5%(9月)であり、減少率は気温に反比例していた。気温の高い夏季においても電力使用量を低減できるため、透析排水の熱を回収、再利用する本システムは透析施設における省電力化に有効である。