学術活動
新鮮な低カリウム野菜の安定供給にむけての取り組み
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日付2017/06/18
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学会・研究会第62回 日本透析医学会学術集会(6/18)
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発表者前田国見
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所属石神井公園
【背景】低カリウム野菜は生野菜摂食制限がある透析患者にとって食欲を増し,食生活の幅を広げる食材であるが,価格面,流通面の安定性が問題となっている.昨年我々は,家庭で実施可能な水耕栽培装置を利用して栽培した低カリウムレタスの効用を報告した.しかし,透析患者が自分自身で水耕栽培を実施することには抵抗があり普及が進まなかった.
【目的】水耕栽培による低カリウム野菜を生産する植物工場とクリニックで業務提携を結び,中間流通を介さず新鮮な低カリウム野菜を安定して患者に供給するネットワークを構築する.
【方法】植物工場と業務提携し,患者個別にリクエストを取り,必要量の新鮮低カリウム野菜を納入し,患者に提供する.
【結果】必要量の新鮮低カリウム野菜を安定して,患者希望日にクリニックで提供することができた.臨床検査データも問題なく経過した.価格面は今後の課題となった.
【結論】植物工場と提携し,継続して食材提供することも患者指導の有効な方法と思われた.