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学術活動

透析量プログラムの臨床使用経験

  • 日付
    2012/06/24
  • 学会・研究会
    第57回日本透析医学会学術集会
  • 発表者
    椎木由香
  • 所属
    武蔵小杉

【目的】目標とする透析量(Kt/V)を達成するために必要な透析液流量が算出される日機装社製透析量プログラムを臨床使用し,有用性について検討した.

【方法】25名の患者で(1)プログラム使用以前のKt/V平均値を目標Kt/Vとし,プログラム搭載患者監視装置で透析を施行した.(2)Kt/Vが低値の患者に対し,目標のKt/Vを得るための透析条件をプログラムを使用して決定した.

【結果】(1)目標Kt/Vと実測Kt/Vには強い相関がみられた.透析液流量が500mL/minから459.9±15.5mL/minに減少したが,継続使用後もK,BUN,P,β2-MGの値に変化はなかった.(2)透析条件を変更した13名について,Kt/Vは1.2±0.18から1.37±0.16に上昇した.

【結論】プログラム使用前より透析液流量は減少したが検査データの悪化は認められなかった.また透析条件の変更時,Kt/Vを正確に予測することができ,臨床使用に有用であると考えられる.

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