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前田記念腎研究所

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学術活動
2018年

動脈硬化の観点から、血清リン・血糖管理の栄養指導の関わりの検討

  • 日付
    2018/06/29
  • 学会・研究会
    第63回 日本透析医学会学術集会(6/29)
  • 発表者
    樋口久美子
  • 所属
    武蔵小杉

【目的】心臓足首血管指数(CAVI)を用い、非糖尿病(非DM)透析患者のリン(P)管理、糖尿病(DM)透析患者のP・血糖(GA)管理から動脈硬化進行と栄養指導の関わりを検討。
【方法】2017年5、7、11月にCAVIを測定し評価が安定の独歩可能な40歳以上、下肢動脈拡張術未施行の非DM34、DM21例を年齢相応(相応群)と年齢以上(以上群)に分け、CAVI測定前1年間(2回/月)の血清P・GA(DMのみ)値や管理目標値遵守率を検討。
【結果】非DMの血清Pは相応群5.3±0.7、以上群6.4±0.9mg/dL、DMは相応群5.4±0.5、以上群6.4±1.1mg/dLであった。個々の血清Pの標準偏差は0.5~1.8mg/dLで、管理目標値遵守率は非DMの相応群75.0±21.6、以上群41.4±22.5%、DMは相応群76.3±14.6、以上群47.4±33.9%であった。管理目標値逸脱時は栄養指導を実施。相応群で改善が見られた。DMの相応群のGAは20.3±3.2、以上群23.4±3.3%であった。
【結論】透析患者の血清P・GA値は変動が大きく、頻繁な継続的な栄養指導が動脈硬化進行抑制に繋がると思われた。

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