学術活動
2016年
エムラクリーム(R)継続使用の要因についての考察
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日付2016/11/26
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学会・研究会第19回 日本腎不全看護学会
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発表者齋藤きよら
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所属大原
目的
エムラクリーム(R)は貼付するだけの局所麻酔剤に比べ、使用方法が煩雑であるが、継続使用する患者も経験されたため、その要因を明らかにする。
方法
エムラクリーム(R)の試用期間が1ヶ月以上の外来透析患者13名。穿刺に関連した痛みの程度を、Numerical Rating Scale(以下NRS)を用いて導入前後で評価した。同時に使用方法、使用感、継続使用希望などについてアンケートを実施した。その後、スタッフの指導方法に関するアンケートも実施した。
結果
導入前のNRSは7.2±2.1であったが導入後は1.6±1.7に低下した。アンケートでは7人(53.8%)で導入前に比べ、穿刺に対する不安が軽減し、12人(92.3%)が今後も使い続けたいと回答した。スタッフの指導方法に関するアンケートでは、導入後もスタッフからの複数回の声掛けやアドバイスがあり使用し続けられたと7人(53.8%)が回答した。
考察
エムラクリーム(R)を継続使用している理由は、穿刺に関連した痛みや不安が大きく緩和されたこと、導入後もスタッフが患者との会話を通し、患者個々に合った使用方法を提示したことであると考えられた