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前田記念腎研究所

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学術活動
2014年

長期Darbepoetin-α(DA)使用時における鉄状態分類別の貧血管理状況

  • 日付
    2014/06/13
  • 学会・研究会
    第59回日本透析医学会学術集会
  • 発表者
    神田文義
  • 所属
    新横浜

【目的】我々は、理想的鉄状態をフェリチン濃度は60 ng/mL未満、トランスフェリン飽和率は20 %以上と定義し、この鉄状態下では、ESAの総用量や鉄剤総用量はより少量で済み、より安定した貧血治療をもたらすことを報告してきた。維持血液透析患者への、Darbepoetin-α(DA)長期使用時の貧血、鉄管理状況を検討する。
【方法】前田記念腎研究所新横浜クリニックの維持血液透析患者で、1年以上DAを投与した82例を対象とし、最大48ヶ月(平均40.8ヶ月)の貧血、鉄代謝関連因子、DA投与量、鉄投与量、鉄状態からみた貧血管理状況に関して検討する。
【結果】ヘモグロビン(Hb)濃度は有意変化なかったが、平均SDは有意に減少した。Ebbenの分類でTaget群は約40%に増加し、HA群は5%以下に減少した。フェリチン値は約35ng/mL程度、週DA投与量は約20μgで安定した。DA変更回数は6ヶ月間で0.5回、鉄投与量は月40mg程度で安定した。以上を2013年の総会で報告したが、今回は我々の鉄状態分類からみた貧血管理状況について検討する。

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