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前田記念腎研究所

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学術活動
2014年

多人数用透析液供給装置と末端透析用監視装置における透析液濃度の経時変化について

  • 日付
    2014/06/13
  • 学会・研究会
    第59回 日本透析医学会
  • 発表者
    糸久あゆみ
  • 所属
    大原

緒言

多人数用透析液供給装置(以下、CDDS)は使用する透析用監視装置(以下、監視装置)の台数によって送液量が変化する。そこでCDDSと末端監視装置での透析液濃度がどのように経時変化するか検討したので報告する。

方法

50台用CDDSと39台の監視装置を用い透析開始前および開始後30分毎にCDDSおよび末端監視装置の透析液を採取しSIEMENS社製血液ガス分析装置を用いてNa、K、Ca、HCO 、pHおよびPCO を測定した。

結果

CDDS、末端監視装置ともにNa、K、Caおよび HCO の経時変化はなかった。一方pHとPCO において透析開始から終了まではpHは低下後安定、PCO は上昇後安定、透析終了後の貯留時は開始前と同様の値までpHが上昇しPCO が減少した。

考察

透析液のpHおよびPCO は基準値の範囲内ではあるが経時的に変化することが確認された。これはCDDSからの送液量の変化によって起こると考えられ適正濃度の透析液を供給するためには経時的な濃度測定が重要である。

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