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前田記念腎研究所

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学術活動
2014年

抜針対策用として考案された固定テープKSM1025Sの使用評価

  • 日付
    2014/06/13
  • 学会・研究会
    第59回 日本透析医学会
  • 発表者
    河邉千恵
  • 所属
    茂原

目的

透析療法における抜針事故は、重篤な事故につながる危険性が高く、穿刺針・回路固定法としてオーム固定やアルファ固定が推奨されている。固定テープに改良を加え、オーム固定とアルファ固定の利点を融合したY固定法(10時10分固定法)である固定テープ「ニチバン メディカル社製KSM1025S」(以下、Y固定テープ)を使用する機会を得たので報告する。

方法

ステンレス板上でオーム固定、アルファ固定およびY固定による引抜強度試験を行い比較した。また、臨床で使用しオーム固定、アルファ固定およびY固定の固定に要する時間、扱い易さ、固定場所、安全性等について検討した。

結果

Y固定テープの引抜強度は38.6Nであり、他の固定法より高い数値であった。また、固定に要する時間は、他の固定法より時間を要した。

考察

Y固定テープは、扱い易さにやや難点があるものの抜針対策には有用なテープである。

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