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前田記念腎研究所

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学術活動
2013年

長期Darbepoetin-α(DA)使用患者の検討

  • 日付
    2013/06/23
  • 学会・研究会
    第58回日本透析医学会学術集会
  • 発表者
    神田文義
  • 所属
    新横浜

【目的】理想的鉄状態をフェリチン(Ft)濃度は60 ng/mL未満, TSATは20 %以上と定義し, この鉄状態下で, ESAの総用量や鉄剤総用量はより少量で済み, より安定した貧血治療をもたらすことを報告してきた. 維持血液透析患者に対して, DA長期使用時の貧血管理と, 理想的鉄状態維持が可能か検討する. 
【方法】前田記念新横浜クリニックの維持血液透析患者で, 1年以上DAを投与した82例を対象とし, 最大48ヶ月間の貧血, 鉄代謝関連因子, DA投与量等に関して検討した. 
【結果】投与開始時→48か月時のHb濃度平均±標準偏差は10.22±0.89g/dL→10.47±0.52g/dL, TSATは25.68±9.96%→20.77±1.23%, Ft値は96.40±80.29ng/mL→33.18± 23.67ng/mL, DA投与量は17.31±9.60μg→19.80±13.22μgであった. FtとTSATを用いた鉄状態分類・鉄代謝関連因子・Hbサイクリング・DA変更回数・ESA resistance indexの推移等に関しても検討する. 
【まとめ】DAは貯蔵鉄を有効に動員し, 我々が考える理想的鉄状態の貧血治療に有用な薬剤と考えられた.

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